(日本科学技術振興機構(JST)からNITE法特許権使用権供与契約締結済み)
株式会社NITE(本社:室蘭)は代表者香山晃が発明者であるNITE法特許(JSTが特許権者)について、AXIOMがJSTより実施権の許諾を受けたことに伴い、AXIOMに対してNITEの保有するノウハウの供与と技術指導を行い、米国においてC/SiC, SiC/SiC複合材料の中間素材となるグリーンシート(Green-sheet)とプリプレグシート(Prepreg-sheet)の製造開発を共同して進める契約を令和2年6月11日に締結しました。この一連の活動に際して、2018年12月には両社間において技術協力に関する機密保持契約が締結され、共同開発の方針や知特許権獲得の活動が進められてきました。
この契約によりAXIOMはNITE法でのC/SiC, SiC/SiC複合材料用の中間素材であるグリーンシート(Green-sheet)とプリプレグシート(Prepreg-sheet)の製造開発をNITEの技術開示に基づき展開します。既に大型の製造ラインはほぼ完成しており、一部のコロナウイルスによる感染爆発が完了し納品遅れが解消すると期待されている2020年度の第4四半期には製造ラインの稼働を予定しています。
AXIOMは酸化物系セラミック複合材料の米国でのシェアの首位を占めており、親会社のKordsa(本社 イスタンブール、トルコ)の世界シェアに大きく貢献しています。今回の契約により、Kordsa及びAXIOMはセラミック複合材料分野における世界1のメーカーとしての世界戦略の実現に大きく近づいています。
株式会社NITEは日本、中国、韓国、台湾における独占販売権を確保しており、次年度以降での積極的な営業展開を目指しています。
NITE製品であるSiC/SiC複合材料はこれまで数多くの文部科学省・経済産業省等からの公的資金の支援により技術開発を進めており、NITE法は経産省のCREST計画「低環境負荷エネルギー用複合機能構造材料の開発研究」(1997年-2002年:京都大学エネルギー理工学研究所 研究代表:香山 晃)において開発され、特許化されました。主要な支援は革新的な原子力システム開発関連予算や地熱開発などの新しいエネルギー材料開発の研究資金により継続されてきました。NITE法の実用化は京都大学時代のスピンオフ企業であるエネテック総研の活動で進められ、グンゼの支援を受けつつ、2017年に発展的に株式会社NITEが設立されました。
この間、2010年からは室蘭工業大学に環境・エネルギー材料研究機構(OASIS)が設立され、公的資金を基本として大型の研究開発が並行して進められてきました。
