SiC/SiC複合材料とは
- SiC の基本特性である高温特性、耐腐食特性、高エネルギー粒子(中性子など)照射環境などでの優れた耐環境特性を活かし、セラミック材料の大きな欠点であるもろさ(脆性)を克服する材料が SiC 繊維で強化された SiC/SiC 複合材料です。

厳しい工業材料としての要求に対応できる
実用セラミック複合材料の答えが
NITE 法 SiC/SiC 複合材料です。
- 高密度・高強度と高い気密性
- 高熱伝導特性、高温での安定性
- 化学的安定性と高い腐食耐性
- 寸法および形状の高い柔軟性
NITE-SiC/SiC
複合材料とは
- 繊維や界面へのダメージがなく、低気孔率及び理論密度の発現を可能にした、
ナノスラリー含浸と加圧焼結から成る革新的複合化プロセス。

NITE SiC/SiC 複合材料は微細結晶による高密度なマトリックス形成により、高温での優 れた特性、厳しい腐食環境や照射環境などでの 優れた耐環境特性を実現し、より高度な安全性 を有する原子炉開発の伴として期待されています。更に、航空・宇宙分野、原子力・核融合エ ネルギー分野に加え、高温半導体材料(パワー デバイス)、高エネルギー加速器のターゲット 材料、自動車用材料としても注目されています。
NITE 法は他の代表的な製造方法と比べて形状や寸法に依存しない経済性に優れたプロセスです。原子力用燃料被覆管やロケットエンジン部品に代表されるバランスのとれた厳しい製品仕様を他方式に先駆けて達成しています。
SiC/SiC複合材料の
製造法での比較

CVI:化学気相含浸法、PIP:ポリマー含浸焼成法、RS:反応焼結法